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制作裏話その7


 第20話〜最終話「アオイちゃんと僕」は、実は第13話「力なき正義」、第14話「私のお兄ちゃん」と同時期につくったプロットで、この3つの中では「アオイちゃんと僕」が一番目につくったプロットでした。
 実際に描き始めたのも「アオイちゃんと僕」が最初だったのですが、ストーリーの細部や、ラストがしっくりこなかったので、お蔵入りとなっていました。







 描いたのはこの2ページのみ。ヨウスケのキャラデザが全然違いますし、アオイちゃんの呼び方も「アオちゃん」でした。
 普段、プロットをつくってからキャラデザする場合が多いのですが、「アオイちゃんと僕」に関してはキャラデザをつくりながらストーリーのアイディアを出し、それからプロットをつくりました。そのときのキャラデザが下の画像。ヨウスケは3パターンつくっていました。ヨウスケのキャラデザを変更したのは、描いてみてしっくりこなかったことが理由です。また、「アオちゃん」にしていたのは、できるだけ文字数を減らしたかったからなのですが、「アオイちゃん」のほうが響きがかわいいので変えました。






 アオイちゃんのキャラデザと底抜けに明るいという設定は気に入っていたので、アオイちゃんを流用したのが「アオイちゃんのスポーツあれこれ」になります。
 流用を決めた時点では「アオイちゃんと僕」はお蔵入りのままでいいかな〜っとも思いましたが、ラストを飾るにふさわしいと思い、プロットに手直しを加えて描くことにしました。
 大きく変更したのはラストで、ハヤトの登場とスポーツあれこれへのつながりを加えました。もともとのラストは喧嘩で怪我をするのがヨウスケのみで、アオイが手当てを行うというもの。ありがとうと言うヨウスケに対して、アオイが頑張ってありがとうと言い返すという展開でした。
 ただ、これだと大人に対するトラウマが払しょくされないままのラストなので、ヨウスケだけでなく、大人にもありがとうって伝える展開に変えました。ハヤトを登場させたのは、消防士という設定が大変都合良かったからですね。
 最後にお気に入りキャラの1人であるハヤトを描けて良かったです。


 



Neetsha 作者コメント:
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