制作裏話その4
第7〜9話「ミズキとハヤト編」は、当初、新キャラのみの構成にすることを考えていました。ですが、人物の背景が既に描かれているミズキとハヤトを使ったほうがいいと思って2人の再登場となりました。ただ、ミズキはお気に入りキャラだっただけに、極めて辛い思いをするシーンを描くことには抵抗がありました。
なお、小6の卒業間近の出来事なので、2002年3月の出来事となります。
ミズキは父親が在日韓国人3世で、結婚する前に帰化し、ミズキは生まれたときから日本国籍という設定です。そのため、白川瑞希は本名で、ペクは父親の旧姓、ジヒョンはあくまでも祖母がつけた愛称となります。
国籍をどうするかは最後まで悩みました。ですが、国籍、本人のアイデンティティ、周囲からの認識は必ずしも一致しない難しさを描きたいと思ったので、日本国籍としました。
なお、設定は一応韓国系日本人ですが、韓国系と特定することに意義はないと考えていたので、劇中に韓国系と明記しませんでした。容姿だけでは出自のルーツが海外にあると分からない、つまり、東アジア系であればこの話は成り立ちますので。
ミズキを登場させることを決めてからも実はハヤトと結婚させるつもりも恋愛関係にするつもりも告白の展開も全く考えていませんでした。しかし、描いている途中に幸せになるラストが絶対に必要だと思い、予定していたページ数なども考慮すると、もうハヤトと結婚させるしかない!という結論に至りました。
一応今のところの設定では、ミズキは高校入学と共に戻ってきて、ハヤトと同じ高校に入学。恋愛関係になりかけるもならず。大学入学後は別々の進路でほとんど会わなくなり、第5話「ピクシー後編」で久しぶりの再会。これをきっかけに再び会うようになり、結婚に至るという感じ。なのでピクシーが2人の恋のキューピットとなるわけです。まあ、ピクシー編で大人になった2人が「久しぶり」と言っちゃってるんで、そことつじつまを合わせるためではありますが。
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